2015年10月30日

住宅会社の技術の理解度 3  (金融支援機構の省令準耐火構造の場合)

マイホーム建設 明石です昨日のつづきなんですがsmile

省令準耐火構造の場合
バスユニットを設置する空間の壁には石膏ボードを貼らなければなりません。全く貼っていない現場もときどき見かけますが、今まで見た多くの建物では、外壁側の石膏ボードは貼られているのですが、洗面所との間仕切りの壁のバスユニット側の石膏ボードが貼られている現場はほとんど見かけません。バスユニットの施工効果や進め方で貼りにくいのは判りますが、ここも必ず貼らなければいけない場所です。
だ出し洗面所と一室扱いで施工した場所にのみ、間仕切り壁に石膏ボードを貼る必要はありません。バスユニットが有ってもその上部には天井がある必要です。天井と壁の取合い部等にも細かなルールが有り、工事仕様書をよく読みルール通りにしないといけません、「天井石膏ボード勝ち、壁石膏ボード負け」(先に貼る方の表現です)で施工されていたなら多くの場合ルール通りに施工されていないようです。
また石膏ボードを留めるビスもきまりが有り、釘ステープルネジ毎に長さが決められており、ピッチ(間隔)も決められいます。さらに意外な事に、水回り部には緑色をした防水ボードを使用するのが一般的ですが、防水ボードは防火認定では準不燃材なので省令準耐火では使えません。水回りであっても通常の石膏ボードを使用しなければなりません。
石膏ボード(GB-R)、普通硬質石膏ボード(GB-R-H)、シージング石膏ボード(GB-S)、強化石膏ボード(GB-F)
などがあり用途に合わせて使い分けをしてます。
  


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2015年10月30日

住宅会社の技術の理解度  2 断熱性能に関わること(H11年基準の場合)

マイホーム建設 明石です前回のつづきになります。

ユニット下部が断熱構造となっているバスユニット使用する以外は、バスユニット
下部の基礎空間は室内と同様の取り扱いとなっておりますので、気密化を図らなければ
なりません。また、基礎立ち上がり面には地域毎で必要に応じた断熱措置を施工されなければなりません。
バスユニット下部を点検する為の点検口には断熱構造とした蓋を取り付る必要があります。
基礎立ち上がり面に貼った断熱材を点検口部分にも使用している例をよく見かけますが、
断熱蓋と土台の隙間の処理や断熱材を貫通した配管廻りに断熱気密性能の欠損が起こりや
すくなります。数年後の点検時に外した後の断熱気密性能等も考えると、やはり専用の断熱基礎点検口を使用するのが良いのではないかと思います。さらに配管専用の貫通部分の気密断熱処理等で施工の気の使い方がよくわかるとこでもあります。
  


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2015年10月29日

本日、上棟☆

三日月町アパート2棟目、本日shine上棟shine無事終わりました。
関連業者の皆様お疲れ様でした。

上棟とはflair

上棟とは、土台が出来上がり柱・梁・桁などの骨組みが完成した時に行います。
棟が上がったことに感謝し、無事に完成できるよう祈る儀式ですsign03

まだまだ建ちますshine
1LDK×6世帯shine4棟 24世帯ですsign03

写真は、完成写真をお楽しみに…heart02

マイホーム建設 SAITOfrog
  


Posted by マイホーム建設  at 20:05Comments(0)

2015年10月27日

住宅会社の技術の理解度 1

マイホーム建設  明石ですsmile

近年、住宅に求められる各種技術はどんどん高くなってきてます。
耐震等級3や次世代省エネ基準(H11年基準),省令準耐火など、今までより高い
性能が当たり前になってきました。その性能を確保するには、自ずと様々なルール
を理解し、正しく施工しなければなりません。

住まいの各所でそれらのルールに基づいて施工しなければならないのですが、その数
多くのルールと高い性能を確保する為の技術が凝縮している場所がバスユニット廻りに
なると思います。
ですからバスユニット廻りがきっちりと施工されているようであればほかの箇所も自ずと正しく施工されているのだろうと自分は考えます。
さらに、住宅は完成してしまうとなかなかルール道りに正しく施工されているか見る事
ができませんが、バスユニット周囲には点検口が複数設けられており、容易に施工状況
を確認することができます。
つまり、性能を発揮する為の数多くの技術が集積したバスユニット周囲は、家の中で最も
容易に施工状況が確認出来る箇所でもあります。
施工に不信感を持った顧客が別の設計士に頼んで施工状況を確認してもらう事が度々行われていますが、そんな時設計士はバスユニット廻りから検査を始めます。
そこで不正を見つけたら他の箇所でも同様の事が行われているのだろうと考え、確認に手間が掛る箇所の点検にも入っていきます。
 
数年前にも大手の住宅会社が耐火性能の件で施工不良を指摘されていましたが、最初のきっかけはバスユニット周囲の石膏ボードの貼り方と留め付けビスの長さだそうです。
その後、顧客の不信感は現実のものとなり、様々な箇所で調査が行われた結果数多くの不正が発見され、同様の施工をしたと思われる建物の全数改修にまで至ったそうです。
ですからバスユニット周囲の施工には最大限の注意を払う必要があると思います。


しかし、バスユニット周囲だけキチっとしょうと言っている訳ではなく、すでに充分理解されて、正しく施工されている方も多いはずです。


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2015年10月13日

こんにちの木造軸組計算

マイホーム建設、キタムラです。
関東・東北豪雨で
鬼怒川堤防が決壊し1カ月が経ちました。
今も450人が避難所生活されているそうです。

当時のニュース映像で
あの濁流の中、一軒の白い家がそのままの形で残っていました。
家の概要・・・・・

●築年数:3年
●構造:鉄骨構造
●地盤:杭工事による地盤補強


この建物の構造は鉄骨造ではあるものの、
2000年の建築基準法改正の際、
木造住宅においては、地盤調査が事実上義務化され、
構造材においては、継手・仕口(つないでいる箇所、交差する箇所)、土台
には特定の金物において緊結しなければならいこととされております。


弊社が手がけている物件は、共同住宅や長屋が多くを占めております。
プラン上、建物の形状も横長になりやすい傾向がありますので
軸組み計算は、より構造的にバランスよくなるよう壁量計算し、筋交いの配置
を行っております。

今回の水災害は考えさせられる出来事でした。
居住空間を設計するものとして教訓にして行きたいと思います。  


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